Pink Crispy!

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スピッツの"ス敵"な歌詞10選!!!

  こんにちは、tongari99です。今回は、スピッツの歌詞の中で、僕が気に入っているフレーズを10個選んで紹介したいと思います。よろしくお願いします。

 

 

1.仲良し

『フェイクファー』に収録。小気味よいアコギのカッティングのイントロが印象的。

仲良し

仲良し

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雨上がりの切れ間から

差し込む陽の光たち 街を洗う

スピッツの曲の歌詞はよく「意味がわからない」とか「抽象的」といわれがちですが、このフレーズは情景がパッと浮かぶような綺麗な歌詞だと思います。

 

2.心の底から

口笛から始まるイントロが軽快で心地よい一曲。『花鳥風月』に収録。

心の底から

心の底から

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 陽の光まぶたに受けて真赤な海で

 

金縛りみたいにごろごろもがいてる

最初にこの曲の歌詞の、ここのフレーズを読んだときは、「真赤な海ってなんだ?」と思っていたのですが、ある日家を出たときに日差しが差し込んできて、眩しくて思わず目を閉じたのですが、そのときまぶたの裏が太陽に透けて赤くなった時に、「あ!こういうことか!」となって驚いた思い出があります。こういった何気ない日常の一部分をうまく切り取ってるなぁと感心する歌詞です。

 

3.フェイクファー 

バラード+ロックといった感じの一曲。『フェイクファー』収録。

フェイクファー

フェイクファー

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偽りの海に 身体委ねて


恋のよろこびに あふれてる

「偽り」であることを理解しつつも、それでも構わず間違った恋愛に走っていく…。こういう堕落的な歌詞は個人的に大好物です(笑)。

 

4.ホタル    

クリアなアルペジオと、草野マサムネのハイトーンボーカルが冴える一曲。『ハヤブサ』収録。

ホタル

ホタル

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甘い言葉 耳に溶かして
僕のすべてを汚して欲しい
正しいものはこれじゃなくても
忘れたくない 鮮やかで短い幻

 堕落的フレーズその2。初めてこの曲のこの歌詞を聴いたときはとにかく衝撃的でした。切なさとつややかさに、どこか醒めた視点が混じりあっていて、こんな歌詞を書ける人が他にいるだろうか!と思いましたね。というかこの曲は歌詞のすべてがキレッキレのナイフのように研ぎ澄まされていて美しいです。

 

5.アカネ

 アルペジオが綺麗なポップロックといった一曲。『ハヤブサ』収録

アカネ

アカネ

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 身体のどこかで 彼女を想う


また会おうと言った 道の上

本当に美しい歌詞だと思います。普通だったら「心で想う」といきそうなところを、「身体で想う」と表現するセンスがすごいです。もしかしたら手を繋いだ時の手の感触だったり、キスをした時の唇の感触だったり、そういったことを思い出しているのかもしれません。失恋したときに聴くと深く刺さる一曲です。

 

6.プール

シューゲイザーの影響を色濃く受けた耽美的な一曲。『名前をつけてやる』収録

プール

プール

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孤りを忘れた世界に

 

白い花降りやまず

シューゲイザーの特徴の一つである靄がかかったようなギターと一緒にこのフレーズが登場するわけですが、聴いていて本当に音のプールに没入していく感覚に陥ります。この曲の歌詞の解釈として、SEXの描写だとする説が多いですが、この浮遊感のある耽美的なフレーズにはそれらを超越するような何かを私は感じますね。

 

7.アパート

とにかくアルペジオが狂気的なまでに美しい一曲。『惑星のかけら』収録。

アパート

アパート

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 そう 恋をしてたのは 僕のほうだよ 枯れていく花は置き去りにして
いつも わがまま 無い物ねだり わけも解らず 青の時は流れて

 パッパッパッと場面が移り変わっていくように、恋が破れてしまう様子が描かれた歌詞です。相手の気持ちが冷めてしまったことを「枯れていく花は置き去りにして」、若さゆえに失恋に対しどうしようもできない様子を「わけも解らず青の時は流れて」と表現するところが本当に素晴らしいです。

 

8.ハチミツ

多幸感あふれるポップな一曲。『ハチミツ』収録。

ハチミツ

ハチミツ

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珍しい宝石が拾えないなら 二人のかけらで間に合わせてしまえ

 なんだか可愛げのある歌詞だと思います。宝石のように綺麗で特別な恋愛でなくても、二人の気持ちが通い合ってるならそれでいいのだという感じをよく表していると思いました。

 

9.夏が終わる

お洒落でAOR的なテイストの一曲。『Crispy!』収録。

夏が終わる

夏が終わる

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 軽い砂を蹴り上げて走る

濡れた髪が白いシャツはずむようにたたいてた

これも1で挙げた「仲良し」のように、すぐに情景が浮かぶような爽やかなフレーズだと思います。スピッツの夏の歌は、TUBEサザンオールスターズのような燃え盛るような暑い夏の歌とは正反対で、むしろ夏の終わりという、感傷的になる切ない場面を切り取っているのが、対照的で面白いです。

 

10.サンシャイン

静謐で澄み切ったサウンドの一曲。『空の飛び方』収録。

サンシャイン

サンシャイン

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許された季節が終わる前に

散らばる思い出を はじめから残らず組み立てたい  

この曲はスピッツの曲の中で一番好きな曲です。メロディ、サウンド、歌詞のどれをとっても完璧なスピッツ屈指の名曲だと思います。歌詞に関しても、この曲の歌詞はすべて好きですが、特にここのフレーズは本当に素晴らしいです。「許された季節」というのは、例えば学校などを卒業して、別れへの感傷的な気持ちに浸っていたいが、新生活での新たな環境の変化にかき消されてしまうから、今のうちに思い出を「組み立てたい」としているかもしれません。あるいは失恋をして、しばらくたった後、ふと相手のことを思い返した時に、恋愛の思い出が、徐々にぼやけてしまい、思い出せなくなる前に、散らばっていた思い出をひとつの形に残そうとしているとも解釈できます。多分一生聴き続けていくであろう曲です。

 

まとめ

他にもスピッツの曲にはまだまだたくさんの名詞があふれています。ここに挙げた10個の曲はそのほんの一例にすぎません。これをきっかけにスピッツの曲へ興味を抱いてくれたら、1ファンとしてこれ以上の喜びはありません。